(ブルームバーグ): アップルとグーグルは共同開発している新型コロナウイルス感染症(COVID19)の接触者追跡ツールについて、プライバシー保護の強化に加え、開発者向けベータ版を来週リリースする予定を明らかにした。

両社によると、接触者追跡キーがよりランダムに生成されるようにするほか、ハッカーによるユーザー識別を困難にするため、ブルートゥースで得るデータを暗号化する。またこのツールを用いたアプリで、感染者との接触時の記録時間が最長30分に限定される。

両社が2週間前に発表したこの技術は、感染者と接触したユーザーにスマートフォンが自己隔離を勧める仕組みで、コンタクトトレーシングと呼ばれる。政府や公衆衛生アプリ開発者との話し合いを経てこれらの変更を加えたと、両社は説明した。

ベータ版は開発者に来週リリースされるが、一般向けのリリースは5月中旬となる。今後数カ月にはこのツールがアップルとグーグルの基本ソフト(OS)により深く統合され、アプリへの依存度は低下する見込み。

原題:Apple, Google Boost Privacy Protections for Contact-Tracing Tool(抜粋)

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