原油が驚異のマイナス価格、次に危ないのは不動産？
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原油は原油、不動産は不動産の専門家の方々の意見を尊重すべき分野だと思います。その上で私は不動産がそこまでベアになるべきものだろうかという基本認識で見ております。金利がこれだけ消滅した今、定期的かつ安定的にインカムを産めるアセットは殆どありません（社債ですら利回りはご案内の通り）。とすると、株式における配当、不動産における賃料あたりは堅いのではないかと思っております。
また、不動産の見通しはコロナショックで働き方が激変する・・・という未来にどれくらいベットするかというのも依存しているでしょうが、私は未来はそんなに簡単に変わらないだろうと思っています。オンラインやリモートは対面やリアルの次善策であって、平時において完全代替になるとは全く思わないからです。この辺りはつとめて個人差のある見方ゆえ、正解は無いかと思いますが、良きにしろ悪しきにしろ、日本は東京に賭けるしかないという部分があるように感じています。確かに、現物は保管コストがかかるので、保管コストまでのマイナスの価格取引は有り得ない話ではないでしょう。
ただ、例に出されている商業用不動産は、保有によるインカムゲインが得られるので原油などのコモディティや、遠方のリゾートマンションと異なるのでは…
もちろん長期的に空室となることが予想されるような物件、即ち、コロナ前から商業立地として不適切だったものは、これまで通り粛々と整理されていくでしょう。
一方で、正常に営業できていたような立地のテナントが、コロナを契機に各種の補助金も使わずに廃業に追い込まれ、評価額の1.4%の固定資産税以下で取引されるのには、まだ少し距離があるのでは…とも思います。
