くら寿司USA、米政府の支援制度で受けた融資600万ドルを返還へ
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その昔、銀行のATM(当時はCD)の信頼感が未だ低かったころ、日米の文化の違いを示すたとえ話がありました。曰く、1万円引き出したお客さんが1千円足りないと言って来たとき、米銀は何も詮索せず1千円返したあとで真偽を確認する。日本の銀行は、機械は間違えませんと一旦突き放し、間違いが見つかれば返金する(当時は1万円降ろしたら1千円札10枚)。
口座を持つお客さんが同じ手口で何度も不正を働くことはできないから、時間を掛けて客の不満を募らすより、不正の可能性と多少の損には目を瞑ってスピード感と顧客の満足度を重視するのが米国流。日本流は、不正の可能性を廃して損を蒙らない事が第一で、社会の正義は守れるけれど、万一にも客が正しかった時、対応の遅れによる客の不満は取り返しがつかないことになる。
あっという間に施策を決めてカネを配り終えた米国と、基準作りと審議審査に時間を掛けて慎重に進める我が国の対応に、今も変わらぬ文化の差を感じないでもありません。危機に際して果たしてどちらが良いものか・・・アメリカの場合はとりあえずキャッシュを出して、企業が不要と判断したら返還するという流れなのですね。