ディスコ、「闘技場」で鍛えた無借金経営
日本経済新聞
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(以下抜粋)
しかし、無借金経営は株式市場で重視される経営効率の指標ROE(自己資本利益率)でみると、借入金など負債による「レバレッジ(てこ)効果」が働かず、評価されにくい。これを打開するため、ディスコは独自の業務改善プロジェクト「PIM(パフォーマンス・イノベーション・マネジメント)」で収益力を磨いてきた。
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「仕入れのやり方を変えて資材コストを600万円削減しました」「確定申告が必要かどうか判断できるソフトを作成しました」――
2月下旬、記者が東京・大森のディスコ本社で取材した「PIM」は立ち見が出るほど盛り上がっていた。部署や個人が1分間のプレゼンテーションで対決するゲーム形式になっており、会場の大部屋は社内で「PIMコロシアム(闘技場)」と呼ばれている。
観客はプレゼン内容が優れていると思ったチームに社内仮想通貨「ウィル」を賭ける。多くのウィルを集めた勝利チームと、そのチームに賭けた観客にはウィルが配当される仕組みだ。
日本経済新聞社の19年夏のボーナス調査でディスコは有力2220社でトップの253万円だった。ウィルはボーナス査定にも直接影響するだけにどのチームも真剣そのもの。新型コロナで従業員の多くが在宅勤務となった現在もPIMはウェブ上で開催されている。
かつて月1回だったPIMはリーマン後にほぼ毎日開かれるようになった。