[ワシントン 22日 ロイター] - 米民主党の大統領候補指名を確実にしたバイデン前副大統領に対し、気候変動問題への取り組みで知られるゴア元副大統領とワシントン州のインスリー知事が22日、支持を表明した。

22日は地球環境について考える「アースデー(地球の日)」に当たる。

ゴア氏はツイッターで「私の友人であるバイデン氏を支持することを誇りに思う」と表明した。

バイデン氏は、共和党のトランプ大統領との争いに向けて党の結束を図る中、リベラル派の取り込みを目指している。ただ、これまでの選挙集会では環境活動家らから、環境政策があまりに中道寄りだと繰り返し批判を受けている。

気候変動対策を柱に民主党の候補指名を争ったものの撤退したインスリー知事は、バイデン氏のポッドキャストで支持を表明。バイデン氏が副大統領時代、2008─09年金融危機からの景気回復局面でクリーンエネルギー分野の雇用創出に寄与したことを支持理由に挙げた。

バイデン氏はポッドキャストで、米国が新型コロナウイルスの流行や経済的打撃に立ち向かう中、クリーンエネルギー分野の雇用が再び景気回復のけん引役となる可能性があると述べた。

バイデン氏は、電気自動車の充電設備や高速鉄道の整備、クリーンエネルギー研究、気候変動の影響を抑制するその他インフラなどに10年間で1兆3000億ドルを投じることを提案している。