(ブルームバーグ): 米アクティビスト(物言う株主)のバリューアクト・キャピタル・マネジメントは22日、任天堂株を約2%(260万株以上、21日終値で約1200億円)保有していると発表した。

バリューアクトのメイソン・モーフィット最高経営責任者(CEO)は発表文で「投資先企業の変革や成長の際に取締役会や経営陣から求められる株主でありたいと考えている」とした上で、「任天堂は世界で最も優秀なテレビゲームデザイナーのチームを擁しており、最も優れた知的財産を活用している」とコメント。

また、パートナーのロブ・ヘイル氏は「今後、経営戦略を決定していく中で、協働する機会を待ち望んでいる」と語った。

任天堂の広報担当者は「保有されていることは認識しているが、個別の株主とのコミュニケーションについてはコメントしていない」としている。株価は22日の取引で一時前日比2.2%高の4万7030円となった。

バリューアクトは2000年設立の米サンフランシスコを拠点とする投資ファンドで、資産運用残高は120億ドル(約1兆2900億円)超。19年に投資先のオリンパスに社外取締役2人を送り込むなど、積極的に経営に関与する投資スタイルで知られる。

今年3月には国内化学メーカーJSRの株式6.2%を保有していると発表した。中・大型株が投資対象で、過去には米マイクロソフトや英ロールス・ロイス・ホールディングスなどにも取締役を派遣している。

(任天堂のコメントや株価動向を追加します)

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