[20日 ロイター] - トランプ米大統領は、移民の入国を一時停止する大統領命令に署名する方針を示した。

大統領は20日遅く、ツイッターに「目に見えない敵からの攻撃と、偉大なアメリカ国民の職を守る必要性に鑑み、米国への移民を一時停止する大統領令に署名する」と投稿した。

ロイターの集計によると、米国内の新型コロナウイルス感染症による死者数は20日、累計で4万2000人を突破した。[nL4N2C8506]

国内の経済活動は事実上、停止状態にあり、先月は220万人以上が失業保険を申請している。

トランプ大統領(共和党)が2016年の大統領選で掲げた移民を抑制するという公約が、新型ウイルスがもたらした健康・経済面の危機により実質的に実現することとなった。

民主党からは直ちに激しい非難の声が上がっている。

ホワイトハウスは決断に至った背景や時期、法的根拠などこれ以上の詳細への言及を避けた。

米移民・関税執行局の局長代理を務めたトーマス・ホーマン氏は「今回のパンデミック(世界的な大流行)局面において、国内の就労機会を守るという点で理にかなっている。移民だけの問題ではない。パンデミックに対処し国内の安全を保つ一方、失業した自国民の機会を守るという問題だ」と述べた。