NY原油、21年ぶり安値 コロナで需要減、一時10ドル台
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正直、デイリーな原油価格に一喜一憂するのはトレーディング担当と投資家くらいで良くて、一般の人にとってはもっと重要なことがあるだろうという思いがするものの、なかなかそこが伝えられないのが歯がゆいところ。
火曜が5月分の契約が切れるので、商いが薄くなり変動しやすかった事と、500メートルですぐにタンカーに納品できるBrent原油に比べ、内陸部のWTI原油は、陸場の在庫設備のキャパシティに限界が来やすい事が重なっています。
どうしても原油価格や、オイルメジャーやシェール企業、産油国などの上流開発主体の動向に目が行きがちですが、原油需要の落ち込みと、石油サービス会社の崩壊の影響の方がはるかに深刻だと思います。
最新のEIAのデータによると、4月10日の週の米国のガソリン消費量は、3月と比べ48%減少しています。
また、このような状況になると、新規の掘削が生産量以上に激減します。石油業界はある意味事業の変動リスクをこのセクター(と資本市場)が一手に引き受けている部分があり、ここで失われた人材や技術はなかなか戻ってきません。
ただでさえ化石燃料関連の投資が批判される昨今なので、一度減らされたらなかなか増やすのは難しいということもありそうです。
今石油業界で話題なのは、ツイッターのコミュニティ#EFT (Energy FinTwit)のメンバーの、通称BRV (@WillRayValentin )で、3月9日から3月16日のわずか1週間で400万ドルを稼いだとインタビューに答えています。
https://www.reuters.com/article/us-global-oil-twitter/troll-no-more-energy-twitter-groups-big-short-on-shale-comes-good-idUSKCN21W0E7
彼とその仲間は、2019年の10月31日の段階で、2020年4月1日に破綻したWhiting の実質的な株価がゼロであるというレポートを出していて、その点でも注目されていました。
https://drive.google.com/file/d/1AUO68Cg06DKl64vxTqPkfk1N9rthA4Wz/view1バレルは、159リットル→これが10ドルということは、0.0629ドル/リットルで、107円/ドルで、約6.7円/リットル。
500mlのペットボトル1本の原油が3.45円ということになります。ペットボトルの水が100円で、原油が3.45円とは。。。