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米軍が、海外での移動を禁止し、空母などの行動が低下している状況を、中国は「力の空白」が生じたと認識して、南シナ海の支配を確実なものにしようとしているのだと考えられます。
4月2日に、中国海警局(中国コーストガード)の巡視船がベトナムの漁船に衝突してこの漁船を沈没させた際、米国務省は、「この事件は、中国が長期にわたり、南シナ海で不法な海洋権益を主張し、東南アジア諸国に不利益を与えている企ての新たな動きである」と中国を批判しましたが、新たな行政区の設置はさらなる「新たな動き」だと言えます。
米国も、国務省を通じて、「国際社会がパンデミックと戦う中で中国が引き続きこうした動きを支援することに力を注ぎ、外国の混乱や弱みを利用して南シナ海での違法な領有権の主張を強めないように強く求める」と言葉でけん制するしかありません。
米軍内に新型コロナウイルスの感染が拡大し、海外での移動を停止しています。米空母も思うように展開できず、アジア地域における米国の軍事プレゼンスが低下しているのです。
しかし、米国防総省はレディネス(即応性)は維持するとしています。そして、中国の軍事行動が許容範囲を超えれば、米国は中国と軍事的に対峙することを決意するかも知れません。
中国に「力の空白」ができたと認識させることは、周辺国の国益を損なうだけでなく、軍事衝突を招く危険すらあるのです。米国が、軍事プレゼンスを効果的に展開出来てきたのは、同盟国の存在があるからです。各国がコロナウイルスと闘って体力を奪われている中、米国とその同盟国は、より協力を深めて効率的にプレゼンスを維持し、誰にも「力の空白」が生じたと思わせないことが必要です。