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トランプ大統領が中国を批判する背景には、中国が新型コロナウイルス事態をも利用して、米国の「国際社会のリーダー」の地位に挑戦しようとしてるという危機感があるでしょう。
実際、中国は、国連の専門機関に中国人の事務局長を付ける等、国連に対する影響力を高め、今回もWHOのテドロス事務局長は当初、中国寄りの発言を繰り返しました。中国は、自らの情報隠蔽が新型コロナウイルス感染拡大の原因であるとの批判を回避し、いち早く国内のコロナウイルスを抑え込んだとして経済活動を再開し、感染者の爆発的拡大に苦しむ各国に対して医療支援を行い、経済的にも世界経済の救世主になるという期待を持たせることに成功しています。
その一方で中国は、中国に新型コロナウイルスを持ち込んだのは米国であるかのような情報を流し、米国に反感を持ち中国の支援に頼らざるを得ないイランが、中国のこの主張を支持してみせました。
口頭による批判の欧州だけではありません。米国は、米海軍の空母等の艦艇に新型コロナウイルスの感染者が出たために米国海軍艦艇のインド太平洋地域における活動を低下させ、米国防総省は関係ないとしていますが、グアム島から戦略爆撃機を撤退しました。
一方で、中国海空軍が東シナ海、南シナ海や西太平洋における活動を活発化させ、まるで「力の空白」が生じたと認識して、自らがその空白を埋めるパワーになろうとしているように見受けられます。
中国が、国際社会のコロナウイルスとの闘いを、自らの国際社会における地位向上に利用しようとしていると、米国が危機感を強めるのは当然とも言えます。米国だけでなく、欧州諸国内にも中国警戒感が出始めています。
しかし、EUの中にも、EUが支援の手を差し伸べないことに不満を持ち、中国の支援等に頼らざるを得ない国々もあり、EUさえ結束を失い、分裂するかも知れません。中国がグローバルなリーダーになろうとする挑戦は、国際社会を二分化させようとし、国際社会が新型コロナウイルスとの闘いに苦しんでいる状況は、この二分化の動きを加速させる可能性もあります。