マクロン仏大統領、中国のコロナ隠蔽を示唆 英紙に語る
産経ニュース
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米国だけでなく、ヨーロッパ諸国にも、中国の新型コロナウイルス感染の状況についての情報隠蔽疑惑が広がっています。
ドイツやフランスといった経済力のある国々は、国際秩序に対する中国の挑戦に警戒感を強め、さらにその警戒感を公言することができます。
しかし、問題は、イタリアや中東欧諸国のように経済力も十分でなく、中国の医療支援や経済支援に頼らざるを得ないヨーロッパの国々でしょう。
それらの国々は、医療的にも経済的にも支援の手を差し伸べてくれないEUに対する不信感と不満を持っています。それら国々は、中国の支援に期待せざるを得ないのです。
そうすると、こうした国々は、たとえ中国の情報隠蔽に疑いを持ちながらも、あるいは、中国の情報隠蔽が新型コロナウイルス感染拡大の原因かもしれないと思いながらも、その疑惑を公言することはできず、ましてや中国を批判することは難しいでしょう。
中国は、必ずしもドイツやフランスから完全な支持を得られるとは考えていないでしょう。しかし、EUを分裂させることはできます。国際社会に大きな影響力を持つEUのパワーを低下させることができれば、中国の目標達成に有利な状況を作り出すことが容易になるかもしれません。