(ブルームバーグ): フランスの高級品メーカー、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンと化粧品メーカー、ロレアルは、1-3月(第1四半期)は新型コロナウイルスによって売り上げが落ち込んだものの、近く回復し始める可能性を示唆した。

LVMHの1-3月の実質ベース売上高は17%減と、従来ガイダンス(10-20%減)の範囲内の落ち込みとなった。ロレアルの既存店売上高は4.8%減だった。

新型コロナのパンデミック(世界的大流行)により、高級品を扱う店舗が世界的に休業となったが、最初に感染が報告された中国では営業が再開されてきている。中国本土の「ルイ・ヴィトン」店舗の売り上げはここ3週間に前年同期比で約50%増加していると、事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。

また、ロレアルのジャンポール・アゴン最高経営責任者(CEO)は電話で、中国での売り上げは3月にプラスに転じ、4月は5-10%増の軌道にあると語った。

LVMHは、4-6月(第2四半期)は新型コロナ危機の「影響を強く受ける」だろうとしながらも、店舗休業の影響の一部をオンライン販売が補っていると説明。5月か6月に回復が始まることへの期待を示した。同社は、一部生産施設の再開を準備していることも明らかにしたが、詳細は示さなかった。

原題:LVMH, L’Oreal Signal Recovery From Virus Slump as China Rallies(抜粋)

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