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【独白】最先端のワクチン治験に参加した男

NewsPicks編集部
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    Stanford大学 博士研究員(免疫学)

    新型コロナウイルス (SARS-Cov-2)の全RNA配列が最初に公開されたのが1月、驚異的なスピードでワクチン開発が進み、すでに臨床試験がスタートしています。
    なぜこれだけ早く開発できているのに、普及まで長期間かかることが見込まれるのか。

    Moderna(モデルナ)が今回開発したのはmRNAワクチンです。これまで多くのウイルスに対するワクチンはウイルスそのものを接種するのが一般的でした。(弱毒化ウイルスor失活させたウイルス)
    しかし、ウイルスの大量生産に多くの時間がかかる上に、新型コロナウイルスでこのシステムを立ち上げるには膨大な条件検討が必要になります。

    一方でmRNAワクチンは、ウイルスタンパク質の設計図自体を私たちの体に打ち込み、ウイルスタンパク質を私たちの体内で作らせるシステムです。mRNAは人工合成する系が充分に整っているため、最短の時間で臨床試験に入ることができたわけです。

    新型コロナウイルス に対するワクチンは"大量の健康な人"に投与することになります。したがって効果はもちろんのこと安全性との両立を臨床試験によってより入念に証明する必要があり、そのための臨床試験に時間がかかります。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    これまでのワクチン開発に最も支障をきたしてきた事象の一つが、記事でも紹介されているenhancement(増強)です。正確には、vaccine-induced enhancement(ワクチン誘発性増強)と呼ばれ、ワクチンを接種した方で、逆に感染しやすくなったり、症状が悪化し死亡率が高まるなどの現象が見られてしまうことがあります。

    この具体的なメカニズムは分かっていませんが、その一つに抗体依存性増強が考えられており、ウィルスと戦う武器であるはずの抗体が、むしろウィルス感染を助けてしまうという現象が観察されています。

    実際に、これはネコのコロナウィルスワクチンの研究や、ネズミに対するSARSワクチンの研究など、他のコロナウィルスでも観察されていて、新型コロナウィルスでも同様のスパイクプロテインと呼ばれる箇所を標的にしているため、このような「増強」が生じないかは最大の懸念点です。

    ただし、少なくとも過去に感染した患者の、「抗体」を含む血漿療法で今のところ悪い結果に繋がっていないことは、少なくとも上記の抗体依存性増強については避けられる可能性を示唆します。

    このenhancementがないことがある程度保証されれば、実用化はグッと近づくものと思います。


  • NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)

    世界で始まっているワクチン開発競争、頭一つ抜けているのが中国と米国の企業です。

    3社は今ワクチン開発を人の体で試す治験を始めています。14日、中国技術省はワクチンの開発が第二段階、つまり安全性の確認をする段階に持ち込んだと発表しています。

    アメリカでは、その一歩手前の第一段階が今月始まったという段階です。果たしてどこの企業のワクチンが新型コロナに効くのか、それがわかって大量生産されるまでには1年半ほどかかると言われています。ただ、その過程でイアンさんのようなボランティアが確実に必要で、人たちの命をつないでいるのだと感じました。

    未知のウイルス、未知のワクチン。未知づくしの領域で、リスクをある程度想定して自分は人類のための被験者になれるのか、そういうことも問われた取材でした。


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