【独白】最先端のワクチン治験に参加した男

2020/4/16
コロナウイルスを封じ込めるワクチン開発競争が世界で始まっている。
既に70種類のワクチンが開発中だが、実際に人体で効果を試す治験まで進んでいるのは世界で3つだけだ。その一つを開発するのが米国のモデルナ・セラピューティクス社だ。
2011年創業のこの企業は、ウイルスの遺伝情報をコンピュータで作り上げ、再現する。まさに「生命のソフトウェア」を書き上げる技術を持つ。
ワクチンにかかる開発時間を圧倒的に短縮できるメリットがあり、かのビル・ゲイツ氏も支援する期待の成長企業なのだ。そのモデルナの最初の治験が4月8日、シアトルで行われた。
果たして人への効果は証明されるのか?
選ばれた治験者45人のうちの一人、イアン・ヘイドン氏が治験後の変化、そして参加した理由について語った。