コロナ危機、ハラリ氏の視座 「敵は心の中の悪魔」
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「重要なのは、監視の権限を警察や軍、治安機関に与えないこと。独立した保健機関を設立して監視を担わせ、感染症対策のためだけにデータを保管することが望ましいでしょう。そうすることで、人々からの信頼を得ることができます」
先日(4月11日)放映されたNHK Eテレでのインタビューとほぼ同じことをおっしゃっている。
ハンガリー では、首相が非常事態宣言期間を自由に延長出来る権限を与えられたという。イスラエルでも独裁化に向けた懸念が出ていると話されていた。
以下、参考に貼っておきます。
ETV特集「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~」(イアン・ブレマー、ユヴァル・ノア・ハラリ、ジャック・アタリ)
https://www.nhk.or.jp/hensei/sp/program/article/?area=001&date=2020-04-11&ch=31&eid=08493&f=20ここら辺、すごくよかった。
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「悪い変化も起きます。我々にとって最大の敵はウイルスではない。敵は心の中にある悪魔です。憎しみ、強欲さ、無知。この悪魔に心を乗っ取られると、人々は互いを憎み合い、感染をめぐって外国人や少数者を非難し始める。これを機に金もうけを狙うビジネスがはびこり、無知によってばかげた陰謀論を信じるようになる。これらが最大の危険です」
「我々はそれを防ぐことができます。この危機のさなか、憎しみより連帯を示すのです。強欲に金もうけをするのではなく、寛大に人を助ける。陰謀論を信じ込むのではなく、科学や責任あるメディアへの信頼を高める。それが実現できれば、危機を乗り越えられるだけでなく、その後の世界をよりよいものにすることができるでしょう。我々はいま、その分岐点の手前に立っているのです」民主主義国家でも危機では独裁官が現れやすい。ヒトラー然り。
全知全能な独裁官なら最高。
ただし間違いを起こすこともある。
間違いが起きたときに、隠蔽し、突っ走る可能性もある。
そこで、国民が監視する必要がある。
民主主義は最高かといえば、衆愚政治と言われるよう、最高ではない。
政治体制だけでなく、国民が知識をしっかり持とうということなのでしょう。
実際、全国民がそのような知識をもって国家運営するは難しいと思いますが。