新型コロナワクチン実用化、少なくとも1年は見込めず=WHO
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現在最も臨床試験が進んでいるワクチンは、第一相試験の最終段階まで達していることが明かされています。ここで、大きな副作用が出ないか、ワクチンがどのように体に行き渡るかが評価されます。
これが終わると続いて第二相試験です。ここで安全性を評価しながら、用量、用法の確認も行います。また、正確な有効性の評価とはなりえませんが、同時に参考程度の有効性評価も行われます。
この先に有効性確認の第三相試験が行われ、有効性が確認されれば、実用化の流れになります。
この「1年」が短縮しうる唯一の可能性は、それをあまり期待してはいけませんが、第一相試験、第二相試験を通して、安全性が確認でき、参考程度の有効性の結果が極めて高いものであった時に起こりえます。この場合に限り、例外的に第三相試験の完了を待たずに緊急承認の運びとなる可能性がないわけではありません。その場合、半年など大幅短縮の可能性がありえます。
ただし、常識的にはそのような確率は低いため、「最低」1年は見込んでおくのが現実的です。少なくとも1年とありますが、実際には数年程度はかかると思います。
新規成分による抗ウイルス剤しかり。
医薬品の開発に関しては奇跡的な時間短縮が起こる事はないので、変な期待は抱かず前向きに新型コロナの中、生活をするよう意識と行動を変えていく必要があります。