[パリ 14日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は、新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)措置を5月11日まで延長したマクロン大統領の発表を踏まえ、今年の同国経済成長率がマイナス8%になるとの予測を示した。先週の段階では見通しをマイナス6%としていた。

ロックダウン措置が発動された3月17日以降、フランス全土の国民が食料品の購入や出勤、医療機関に行くなど以外の外出を禁じられている。ロックダウンは当初、14日に終わる予定だった。

ダルマナン公会計相は、ラジオ局フランス・アンフォに対し、ロックダウンの延長は財政をさらに圧迫し、公共部門の財政赤字は国内総生産(GDP)の9%に相当する規模に拡大して戦後最大となるとの見通しを示した。

仏政府は先週、新型コロナの影響を緩和するための経済対策の規模を少なくとも1000億ユーロ(1093億2000万ドル)とし、当初の倍以上に拡大した。これはGDPの4%以上に相当する。

ルメール経済・財務相はBFMテレビで「もっとやる必要があれば、もっとやる」と語った。