【社長直撃】トヨタ×パナ。「電池」新会社の狙い

2020/4/15
日本連合は、中国勢に勝てるのか──。4月1日、トヨタ自動車がパナソニックと共同出資する形で新たな車載用電池の会社を立ち上げた。
約5100人の従業員からなる大きな会社で、リチウムイオン電池の量産や「全固体電池」などといった次世代技術の開発を担う。
パナソニックはテスラ向け以外の電池部門を新会社に移管しており、以前から電池の開発を続けるトヨタとの「日本連合」だ。
しかし、車載電池の分野は中国勢の台頭が顕著で、日本メーカーの1強の時代は終わったと言われている。実際にトヨタは、CATLやBYDなどの中国メーカーと協業している。
そんな中で、改めてパナソニックと「新会社」を立ち上げた真意はどこにあるのか。
プライム・プラネットの新社長に就任した好田博昭氏に聞いた。
好田博昭(こうだ・ひろあき)プライム・プラネット エナジー&ソリューションズ代表取締役社長
1965年生まれ。東大法学部を卒業後、トヨタ自動車入社。TNGA推進部長やユニット部品調達部長、パワートレーンカンパニー 主査 (電池担当)を歴任し、4月1日から現職。