[13日 ロイター] - 米フォード・モーター<F.N>は13日、新型コロナウイルス大流行による自動車販売低迷や工場休止を受け、第1・四半期に約6億ドルの税引前損失を計上するとの予想を示した。ディーラーへの販売も前年同期から21%落ち込む見通し。

前年同期は24億ドルの利益だった。第1・四半期の売上高見通しは約340億ドルとした。

発表を受け、フォードの株価は一時5%超下落した。

ストーン最高財務責任者(CFO)は声明で「自動車生産や販売が増加せず、資金手当なしでも、少なくとも第3・四半期末までは切り抜けられる十分なキャッシュがあると確信している」と述べた。

フォードは3月に北米と欧州の工場を休止。第2・四半期に段階的に再開するシナリオを想定しているとした。

事業存続に必要になれば、米連邦政府もしくは米連邦準備理事会(FRB)の融資を申請するかとの質問に対し、フォードの広報は、資本市場には十分な流動性が存在するとした上で、必要に応じ追加融資を得る「幅広い選択肢がある」と応じた。

9日時点で、フォードが保有するキャッシュは約300億ドル。