【伊藤穰一】日本は、今回こそ、学ばなければいけない

2020/4/14
今こそ、僕たちの「学び」が試されているーー。
新型コロナウイルスの世界的な拡大を受け、欧米ではロックダウンが相次ぎ、日本にもコロナの波が少しずつ大きくなり始めるなか、世界中の科学者、起業家らキーパーソンが立ち上がり、次々とイニシアチブを取り始めている。
そんななかの一人が、伊藤穰一だ。
MITメディアラボ所長を退任後、半年にわたって鳴りを潜めていたが、3月になって新型コロナについてのメッセージ発信を再開するようになった。
テクノロジーの黎明期から、世界の変化の瞬間を何度も目撃してきた伊藤は、今回のコロナ危機に際して、何を思い、何に取り組もうとしているのか。
「日本の行方を心配している」とも話す伊藤に、NewsPicksは独占インタビューを敢行した。
伊藤穰一(いとう・じょういち)
ベンチャーキャピタリスト。株式会社デジタルガレージ共同創業者で取締役。 インターネット事業への投資に携わり、これまでにTwitterなどネットベンチャー企業の事業展開、事業育成を支援。著書に『「ひらめき」を生む技術』(角川EPUB選書)、『9プリンシプルズ』(早川書房)、『教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン 』(NHK出版新書)など。

全員がコロナシフト

──最近コロナに関する発信を開始されましたが、今は何をされているのですか。
今は、Neotenyというベンチャーファンドを通じて、新型コロナに関してリサーチとプロジェクトのお手伝いをしています。Neotenyは20年ほど前に作ったファンドで、投資ビークルは5つ目になりましたが、今はコロナに注力しています。