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最近、ポスト・コロナの世界は現在の世界とは異なるという論調が増えました。新型コロナウイルス感染拡大と、これを好機と捉える中国やロシアの活動が、多くの人々に、国際秩序の変化やグローバル・リーダーの交代の可能性を意識させています。
私も自らが主宰するプロジェクトで、これをテーマに論考をwebに掲載しましたが、複雑に絡んだ多くの要因を分析しなければ国際秩序が変化すると断定できないというのが結論です。
中国国営メディアの記事を見ても、中国共産党がコロナ禍を好機と捉え、いち早く国内のコロナウイルスを抑え込んだとして経済活動を再開し、世界各国のコロナウイルスとの闘いとそれに続く経済再生の救世主であるとアピールしているのは間違いありません。
中国は、欧米各国が自国のことで精一杯になっている間隙を衝いて、各国を中国支持に回らせようとしています。現在のところ、中国は各国に期待を持たせることに成功しているように見えますが、本当に経済再生の救世主になれるかどうかは分かりません。
少なくとも、リーマンショック後に「世界を救った」と言われるような大規模な経済刺激策を採りたくないのが本音でしょう。リーマンショック後の経済刺激策は、現在でも中国経済に後遺症を残していると言われます。また、中国国内は政治的にも社会的にも安定しているとは言えません。
中国はEUを切り崩しにかかっていますが、EU内は新型コロナウイルス感染拡大前からすでに乖離は始まっていました。ハンガリーのオルバン首相は、以前から中国との協力を前面に打ち出しています。しかし、2月にハンガリー首相府や外交部の人たちに話を聞くと、オルバン首相の中国寄りの発言は、支援をしてくれないEUに対するけん制だと言っていました。また、中国のような大国の言いなりになるハンガリーではないとも言っていましたし、何より共産党に統治された悪夢は忘れないと言っていました。こうした時こそ、日本に余裕があるのであれば、EU内でも苦しんでいる国々との経済関係強化を考えるべきではないでしょうか?EU崩壊は、日本や米国にとっては歓迎できるものではありません。
こうした多様な要因が絡み合って国際秩序はできています。簡単に「変わってしまう」と言うのではなく、どのような秩序が日本にとって好ましいのかを考え、そのような秩序に近づけるよう努力する必要があると思います。
「国境をなくし、長い時間をかけて統合を進めてきたEUの歩みは、ウイルスによっていとも簡単に阻まれてしまったのだ。」