【3分解説】危機で、トランプ再選が「黄信号」な理由
コメント
注目のコメント
あらゆるところに新型コロナの「影」が及んでいて、11月に予定される米国大統領選も例外ではありません。
古くは世界恐慌〜第二次大戦のルーズベルト、キューバ危機のケネディ、911後のブッシュ(子)と、「危機」の米国では現職大統領が絶大な支持率を誇示してきました。
では、現職トランプ大統領がどうかというと、ちょっと意外な数字が出てきています。
各種世論調査の集計サイト「RealClearPolitics」のファクトや専門家への取材を基に、新型コロナが大統領選にどう影響を及ぼすのか占います。トランプ大統領の失態は今に始まったことでは無いので、特段彼の支持層には影響無いのではないでしょうか。トランプ支持者が民主党候補に投票するするとはなかなか思えないし。
個人的には、コロナ危機によって、サンダースの超左寄り政策はかなり強力だろうと思ってましたが、撤退してしまいましたね。
低所得者の間での感染拡大が社会全体のリスクになったり、彼らの労働力としての重要性が浮き彫りになったり、空前絶後の失業率により大半のアメリカ人が抱える学生ローンのデフォルトリスクが高まったりと、国民皆保険・所得再分配強化・大学学費無償化などのラディカルな政策をかなり進めやすい異常事態が整ったなと思っていましたが。
記事にもある通り、バイデンが普通のリベラルな人達からの支持を強固にしつつ、サンダースの政策を少し取り込んで支持を伸ばせるかが焦点ですね。
ただ名前が挙がっている全員がハイリスク層の高齢者なので、コロナ危機下のリーダーとして相応しいのかという議論はもっとあっても良いかと思います。英国首相は生き延びたみたいですが。RCPの支持率データは、この未曽有の危機にあってもまだ45.2%の支持を保っている、という見方もできます。トランプ氏を支えてきた岩盤支持層に揺らぎが起きるか、撤退したサンダース氏の若者を中心とする支持者がバイデン氏支持に回るか棄権するか、はたまたトランプ氏支持に回るかなどの要因によって、現状の黄色は青信号に戻るかもしれませんし、赤信号になるかもしれません。