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中国は、国際社会がコロナウイルスとの闘いの中にあっても、これを好機と捉えて国際社会の中での地位を向上させよう、問題を自らにとって有利なように解決しよう、とは考えても、世界各国が団結してコロナウイルスと闘おうとしているのだから、他の問題は置いておいて、コロナウイルスとの闘いに集中しようとは考えないようです。
中国は、2016年頃から、中国海警局(コーストガード、日本で言えば海上保安庁)を、「第二の海軍」にするという目標を立てていました。本来、海軍とコーストガードはその法的位置付けや役割が異なるのですが、中国は、軍事力行使に当たらないで実力行使できる兵力としてコーストガードを見ているということです。
中国は、2014年1月に海警局の巡視船の増強を打ち出し、2016年には1万トン級の巡視船2901と3901を就役させています。1万トンと言えば、中国海軍の中国版イージス艦より大きい船舶です。因みに、海軍のフネは艦艇、コーストガードのフネは民間船なので巡視船、あるいは広く船舶と呼びます。
中国が1万トン級の巡視船を建造したのは、日本の海上保安庁が「しきしま」と「あきつしま」という満載排水量9300トンの巡視船を持っていたからです。当時の中国の記事などは、「これで日本の「しきしま」と「あきつしま」に対抗できると書かれています。
そもそも「しきしま」と「あきつしま」は、イギリスとフランスで処理されたプルトニウムを日本に輸送する船舶を護衛するために建造された船で、中国を念頭に置いていた訳ではありません。本来は、海上自衛隊の艦艇を使うべきところ、日本政府は軍事力に当たる自衛隊を使いたくなかったというだけのことです。
それにしても、中国が「しきしま」や「あきつしま」より大きな巡視船にこだわったのは、対等な搭載武器を持ちたいということと、衝突しても負けないということにあります。中国海警局の巡視船の性能を評価する時に、耐衝撃性という項目が挙げられることがあります。これは、他の船舶と衝突した際の堅牢さの基準です。
この記事でも、中国海警局の巡視船がベトナム漁船に体当たりして沈めたとされていますが、中国の巡視船は、最初から相手の船に衝突させるという作戦を有しているのかも知れません。