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「出来るか、出来ないか」ではなく、「やるか、やらないか」です。
西浦教授は日本では稀有な数理モデルから感染症を研究する医学系の専門家で、専門家会議の会見では図を説明する担当として活躍されていますが、実は正式メンバーではなく、座長が認めた者という立場です。おそらく正式メンバーの尾身氏や押谷氏が数理モデル専門家の必要性を感じて白羽の矢を立てたのでしょう。
3/19の専門家会議の会見で西浦教授が危機を訴える姿を見たときの私の認識は「専門家会議内では悲観論者の立ち位置の人」でしたが、文科省が休校解除の方針を示して自粛ムードに緩みが生じたことによる感染者増加で西浦教授が支持を得た印象があり、私もその1人です。
個人やクラスター対策班のTwitterも拝見していますが、専門家会議や政府を介した発表では数理モデルの考え方が伝わらない現状に業を煮やして開設した雰囲気が漂います(厚労省や政府の公式ロゴないですし)。
政府はメディアを通して情報が歪むことを熟知しているため、法的な責任を回避するため性悪説的な官僚ペーパーのような情報公開をしたい意向があり、科学者のように数理モデルを用いて正確でわかりやすく性善説的な発表することに対しては消極的です。したがってTwitter発信をする西浦教授のことを快く思わない面もあるでしょうが、欠かせない人材であることも理解しているため、警戒しながら黙認してるのではないでしょうか。
また、この辺りは老練な専門家会議の正式メンバー達が上手くバランスを取りながら、政府から西浦教授を守っているようにも感じます。
西浦教授達のTwitterによる発信がどう転ぶかは、情報の受け手側である私たちのリテラシーに懸かっているのだと思います。
この部分はテイクノートします。このテレビの場面は私も見ていました。記事も読んでいました。メディアにとっても重い教訓になる発信です。
「モーニングショーのコメンテーターが、休業要請を2週間程度見送るように7都府県知事に打診した西村康稔経済再生担当相から聞いた話として、まるで私が、休業補償を遅らせていいように専門家として助言したかのようなコメントをしたこともあります。
放置していたら私のせいにされたと思うと、危険を感じます。
別の新聞報道では私が「厳密には6割」と言ったかのような見出しがつけられていました。
コミュニケーションは難しいです」
コロナ政策に関わっている政治家、役人、科学者の中で頼れるのは科学者だけ、という思いをあらたにしました。
8割おじさんの指示にしたがって、とっとと流行を抑えたい、収束させたい。ダラダラやるのではなく、短期決戦で勝負をつけたい。8割おじさんを男にしたいですね。
1回だけ3月の中旬に会えました。2月の前半から厚労省に詰めています。厚労省近くのホテルを転々として、いつも空いているところはないか探しています。
ーー手配してもらうわけではないのですね。
自分でやっています。私も含めて、専門家はほぼみんな無報酬でこの仕事をしています。謝金を受け取れるのかもしれませんが、専門家として政府や国からの独立性を保つ意味もあります"
8割おじさんこと西浦教授、どんだけ英雄なんだと。
無報酬はポリシーにしても、せめてホテルくらいはいくら税金を投入してもよいので、帝国ホテルでもペニンシュラでも快適なところを国なり都でチームのみなさんに用意してさしあげてほしい。
役人や政治家に頼るのではなく、我々個人個人がこの記事を読んで、しっかりと正しい危機感を持って行動することが必要だと強く感じました。
多分ですが、この「何割」という数字、かなり不確定性があるし、専門家によってもだいぶ意見が分かれるところだと思う。ウイルスのこと自体がまだよくわかっていないのですから。もしかしたら7割でもいいかもしれないし、9割じゃなきゃ意味がないかもしれない。じゃあ、どの数字をとればいいのか、これは科学の問題というより政治の意思決定の問題になるでしょう。
しかし、現状10万人が死んでいて、最悪ケースは何百万人と言われている今、もっともコンサバな仮定に基づいて決めるのがいいと僕は思います。経済は何年か経てば回復しますが、死んだ人は決して戻ってきませんから。しかもそれが何十万人という規模です。甘い対策で後悔するより、「やりすぎだった」と後から批判される方がよほどいいでしょう。あとは、人々の生命のために、「やりすぎだった」という批判を受けて立つ覚悟が意思決定者にあるかどうかの問題だと思います。
西浦さん、本当に頭が下がります。政策決定者は、ぜひこの方を含め多くの専門家の意見を真摯に聞いてほしいと思います。
この国の未来を考えるなら、宋美玄先生の書かれているように夜の街はちょっとしばらく止めたほうがいいですね。ウイルスのIncubatorを回しっぱなしにしているというのが正直なところだと思います。次の千葉先生による分析もご覧になることをおすすめします。
https://www.facebook.com/kaz.ataka/posts/10222547105530597