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中国、バチカンに医療物資援助=新型コロナも関係改善に利用か

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    中国がパンデミックを外交に利用しようとする例でしょう。中国はバチカンと国交を樹立したいのです。バチカンが中国と国交を結ぶことは、単に一国が台湾と断交するのとは意味が違います。バチカンはカトリック教会の総本山で、カトリック教徒の多い国々を中心に、世界各国に影響力を有しているからです。
    バチカンが台湾と断交したら、その影響は大きいでしょう。中国は、バチカンに中国を支持させたいのです。一方のバチカンも、中国が、国際社会とともにウイルスと闘うと言えば、これを否定することはできないでしょう。
    また、中国がバチカンの支持を得れば、中国国内で地下教会を弾圧しても、正当化されるかもしれません。バチカンと中国は、すでに2018年9月に、カトリック司教任命権について暫定合意に至っています。
    もともと、1951年にバチカンと中国が断交したのは、この司教任命権が原因でした。世界中の司教は、ローマ教皇によって指名されますが、中国がこれを拒否したのです。中国では、国内の全てを中国共産党が決定しなければならないからです。中国は、憲法において信仰の自由を規定していますが、その信仰は中国共産党が承認したものでなければなりません。中国は、勝手に中国版キリスト教を立ち上げて、司教も勝手に任命しました。バチカンがこれを認めるはずもなく、それ以降、中国とは断交しています。
    しかし、2018年の暫定合意では、バチカンが一方的に譲歩しました。中国が司教の候補を提示し、バチカンが最終的に指名するというのが、暫定合意の内容だとされます。形の上では、ローマ教皇の権威を認めたものの、中国が候補として立てた人間しか司教になれないのですから、バチカンの権威はただのお飾りです。それどころか、中国共産党の中国国内におけるキリスト教徒に対する扱いに正統性を与えるものです。中国が指名するのは当然、中国共産党の息のかかった人間なのです。
    現在のローマ教皇は中国寄りとも言われますが、バチカン自体は、中国共産党の中国におけるキリスト教徒の扱いを認めている訳ではありません。国内の不満が結集しやすい宗教等の組織は、中国共産党が最も恐れるものの一つです。法輪功もその例でしょう。
    コロナ対策で批判される習近平指導部は、台湾問題で優位に立ちたい思惑もあり、なかなか中国との国交樹立に動かないバチカンに対して圧力をかけたとも言えます。


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