【悩み相談】50代同僚が「会社の愚痴」を毎日言ってくる

2020/4/10
音声番組「宇田川元一の職場相談」。
経営学者・宇田川元一氏が専門の「ナラティヴ・アプローチ」の観点から、リスナーから寄せられた職場のお悩みに対してアドバイスを送る、インタラクティブな番組だ。
第8回では、製造業開発の会社に勤務している30代女性の方から、「50代の同僚が、私に毎日『仕事の愚痴』を書いたメールを送ってくる」というお悩みが寄せられた。

今週のお悩み

職場の中高年世代で、職場での職位や待遇、仕事内容について認められていないと欲求不満な人がいます。

後輩や会社、自分が評価されないことに対する批判や愚痴を言われるのですが、返す言葉がありません。

たとえば私の元には、50歳の男性社員「Aさん」から、仕事の愚痴のメールが毎日のように届きます。

内容は似たり寄ったりで、

「Aさんの同僚である、40歳のBさんの仕事が半年以上進んでいない、その尻拭いをするのはいつも自分」

「Bさんが机で寝ているのを、自分の上司Cさん(45歳)に指摘され、マネジメントができていないとマイナス査定をつけられた」

といった内容です。

私としては、Aさんのことを少しかわいそうに思っています。会社に来て悶々とすることは、人生の時間としてもったいなく、悶々とした雰囲気が周りにも伝わって面倒な人扱いをされてます。

一方で、会社側から見ても、もっとAさん伸び伸びと働ける環境があれば、今よりは仕事も成果を上げられるはずだと思うので、全体的な損失に繋がっていると思っています。

Aさんには、「40歳のBさんが物事を考えないのなら、自分の思い通りに仕事を進められるからいいじゃないですか!」などと声をかけたことはあったのですが、響きませんでした。

愚痴ることが趣味なのか、周りを下に見ることで自分の存在価値を保ちたいのか、ただ話を聞いてほしいだけで解決したくないのか、Aさんの真意がわかりません。

こういう人に何という言葉をかけ、どのように対応したら良いのでしょうか。こういう人たちを前向きに働いてもらい会社に貢献してもらう方法は何かありませんか?

(製造業開発、30代)
会社に対して欲求不満を抱き、周囲に対しても悪影響をもたらしているベテラン社員に対して、どう向き合えばいいのか。
この悩みに対して、宇田川先生からは「自分も問題の一部だと認識すべき」と、意外なアドバイスが提示される。
*音声はこちらからお聞きいただけます(マナーモードを解除してください)
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(聞き手:野村高文、飯塚彩〔株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 主任研究員/マネジャー〕、編集:田中裕子、デザイン:黒田早希)