【柳井正】新型コロナが「戦後最大の人類の危機」である理由

2020/4/10
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは4月9日、2020年8月期の中間決算を発表した。
2019年9月〜2020年2月までの6カ月間、本業のもうけを示す営業利益は前の年の同じ時期に比べて20%以上減少した。
さらに、新型コロナウイルスの影響はこれからさらに強まることとなり、2020年8月期(2019年9月〜2020年8月)の業績予想は、下方修正に迫られた。
通期の営業利益に至っては、前の年に比べて43%もの減少となる見込みとなった。
グローバル化が進んだファーストリテイリングの経営は、新型コロナウイルスの世界的な拡大という逆風を真正面から受ける形となっている。
柳井正会長(写真:つのだよしお/アフロ)
この現状について、柳井正会長兼社長(71)は、決算会見で熱弁をふるい、「戦後最大の人類の危機」と表現した。
同社の決算内容とコロナの影響を図解とともにまとめながら、大局観を踏まえた「名経営者」の発言をほぼノーカットでお届けする。

一瞬で消えた「営業利益1000億円」

まず決算内容を簡単に振り返る。