(ブルームバーグ): 米スターバックスは8日、 1-3月(第2四半期)の暫定決算を発表し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う売り上げの急減速で財務面の打撃が9月まで続くものの、その後は回復するとの見通しを明らかにした。米国と並ぶ主要市場である中国での経験に基づいている。

届け出によると、年初から3月11日までの米既存店売上高は8%増と、4年ぶりの高い伸びとなったが、新型コロナの感染拡大に伴い失速。3月末までに同売上高は60-70%減となり、同社は2020年9月通期の見通しを撤回した。

同社は当面の見通しは暗いとしながらも、財務面の苦境は一時的なもので、巻き返せることを中国での経験が物語っていると指摘。中国では3月に回復ペースが「やや加速」し、「向こう2四半期で完全に回復する」ことを示す証拠があると説明した。

さらに、同社は自社株買いプログラムを一時停止するほか、設備投資を先送りし、裁量的支出を削減することも明らかにした。減配は見込んでいないという。同社は28日に正式な1-3月期決算を発表する。

スターバックス株は時間外取引で下落。一時4.3%安を付けた。

原題:Starbucks Sees 6 Months of Pain, Based on Its China Experience(抜粋)

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