[パリ 8日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)は8日、2020年第1・四半期経済成長率が前期比マイナス6%になるとの予想を示した。新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けた全国的なロックダウン(都市封鎖)が響くという。

大衆蜂起の「5月危機」で社会が大きく揺れた1968年第2・四半期に記録したマイナス5.3%を下回り、戦後最も大きな縮小幅となる見通し。

フランスの外出制限は3月17日から実施されており、期限は4月15日まで。延長される可能性が高いとみられている。

中銀が3月27日から4月3日まで、8500社を対象に実施した調査によると、ロックダウンが2週間続くごとに、経済活動が年率1.5%ポイント低下するという。

生産設備の稼働率は調査開始以来最低の平均56%となり、2月の78%から急低下した。セクター別では自動車産業が最も低く、41%だった。

3月に営業を停止した日数は、製造業では平均5営業日、サービス業は同6営業日。外食業では最も多く、同14営業日となった。

また経済活動の大幅な減少に伴い、企業は資金需要が急増したと回答している。

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