消費者態度指数、3月は落ち込み幅最大に 新型肺炎でマインド悪化

［東京　６日　ロイター］ - 内閣府が６日発表した３月消費動向調査によると、消費者態度指数（２人以上の世帯・季節調整値）は、２月から７．４ポイントと大幅に低下して３０．９となった。落ち込み幅は２００４年４月に月次調査を開始して以来、最大となった。新型肺炎の影響で、消費者心理が一気に悪化したことが浮き彫りとなった。指数の水準はリーマンショック後の０９年３月の２９．４以来の低水準となった。

内訳項目では「耐久消費財の買い時判断」「雇用環境」「暮らし向き」「収入の増え方」全てで悪化した。

内閣府は、消費者態度指数からみた消費者マインドの基調判断を「足踏みがみられる」から「悪化している」に下方修正した。

１年後の物価見通しについては、「上昇する」との回答が前月より６．２ポイント減少。「低下する」が５．５ポイント増加した。

＊内容を追加しました。

コメント

注目のコメント

• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2020年04月06日

  落ち込み幅は最大になってますが、水準は2009年1月に記録した27.5まではまだ到達してません。
  ただ、早ければ明日にも緊急事態宣言が出そうですから、おそらく4月の指数は過去最低を更新するのではないかと思います。
• 枩村 秀樹

  日本総合研究所 理事

  ・2020年04月06日

  かなり大きな落ち込みですが、それでも実際の消費支出の落ち込みが反映されているか疑問です。この調査は、「良くなる」から「悪くなる」までの５段階で回答するので、悪化が広がっていることは言えるのですが、落ち込みの大きさまでは分からないからです。
• 大嶋 恭輔

  消費者態度指数　：　消費者の景気の動きに対する意識を示す指標。内閣府が消費動向調査の一部として今後半年間の「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」について調査して数値化し、毎月発表する。50以上なら良くなるとされる。