[東京 6日 ロイター] - 6日の東京株式市場で、富士フイルムホールディングス<4901.T>が大幅高となり、2月25日に付けた上場来高値5890円を更新した。子会社の富山化学が手掛ける「アビガン」について、政府が海外への無償提供意向を示したことを材料視。「アビガン」の一段の需要拡大期待から買いを誘った。

菅義偉官房長官は3日午後の会見で、新型コロナウイルスの治療薬として臨床試験に使用するため、30カ国がアビガンの提供を求めてきているとの見解を明らかにした。政府内では無償提供する方向で調整していると語った。

ドイツが新型ウイルスの治療薬として、アビガンの提供を求めていることに関連し「各国からの要請が増えており、希望する国と臨床試験などで協力していきたい」と述べた。