アップルが「フェイスシールド」を設計、医療従事者に提供──新コロナ対策でクックCEO
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Appleは新型コロナウイルス対策でこれまで資金の提供と、医療従事者へのマスクの確保を進めてきましたが、今回新たにフェイスシールドを設計し、週100万個ベースで製造、米国内の医療機関へ提供し始め、米国外にも展開するそうです。
これまでAppleはウェアラブルデバイスを通じてヘルスケア分野に参入していますが、ヘルスケアの危機への貢献という難しいテーマでも存在感を発揮しようとしています。もちろんこのフェイスシールドを「Apple製品」と呼ぶべきではありませんが、素材や形状、製造と量産のしやすさなど、Appleにとっても素早いプロトタイピングと製品化という「実践」になっているかもしれません。
もう1つ面白そうなのは、人間の頭に装着するデバイスである点です。これまで、AppleはARの強化に取り組んでおり、最新のiPad ProにもLiDARスキャナーという空間を正確に計測するための仕組みを初めて導入しました。また、ARグラスの噂も絶えませんし、実際ARをフル活用するなら必須の装備になります。
今回のデバイスに電子要素はありませんが、Appleの取り組みと予想される戦略から考えても、興味深いものを作った、と言えます。スタンフォード大学医学部のインスタグラムstanford.medでも同様のフェイスシールドを着用している写真を見ました。N95と組み合わせて使用しているようです。
仮説ですが‥
Apple社は、既存のIOT製品の医療業界への進出を考えて、これをきっかけに同業界との繋がり強化へ向かいたいと考えたのかなと。
というのも、ある上場企業の同社のIOT製品に近い製品を作っている企業のCEOと対談した時の、Apple社とその会社との計測精度は雲泥の差だからこそ、その会社の製品は世界の医療業界に浸透していると仰ってました。そうした逆境の中で、医療業界とのコネクションやレピュテーションをupさせたいApple社の狙いもあるのかなと。考え過ぎかな?