【新企画】プロに学ぶ、絶対に忘れない「財務指標」の覚え方

2020/4/5
教養を身につけたいけども、忙しすぎて学ぶ時間が取れない。一方で、日々のニュースだけでは、体系的な知識を得られない──。

そんなビジネスパーソンに向けて、NewsPicks編集部が月ごとにテーマを設定し、専門家による解説をお届けする新企画「プロピッカー新書」。毎週末に記事を掲載し、計4本で「新書1冊分の知識」が身につくはずだ。

今月のテーマは「財務」。投資銀行のバンカー、上場企業のCFOを歴任した、プロピッカーのAki Mori氏が講師役を務める。

使える「財務指標」を伝授

皆さま、こんにちは。Aki Moriと申します。
私は、公認会計士を3年、米系投資銀行のバンカーを約10年、上場ベンチャー企業のCFOを約5年間務めました。キャリアを通して金融・企業財務の近いところで働いてきた実務家です。
今年も新年度、4月になりました。
そんな中で広がる新型コロナによる全世界的な「Stay at home / うちで過ごそう」ムーブメントにて、平日の通勤時間がなくなったり、週末を家で過ごす方が増えました。
社会全体のアクティビティが下がった昨今、一呼吸置いて、これまで漠然と理解していた知識を再整理したり、本質について思考することに充ててみるのはいかがでしょうか。
ROE、ROIC、ROA、PER、PBR…。我々は日々ニュースに触れる中で、様々な財務指標を目にします。
しかし、財務指標はあまりに横文字が多く、ニュースを眺めるだけで内容をきちんと理解するのは簡単ではありません。
一度、計算式を覚えてもいつの間にか忘れてしまう。似たような文字が多くて、混乱してしまうという方もいるかもしれません。
一方で、すでに財務諸表の基礎的な知識を体得している読者も多いでしょう。
そこで本連載では、基礎知識はあるけどもニュースが理解できないという「中級者」向けに、財務の仕組みを全4回で解説していきます。