大分空港がアジア初の宇宙港に 米企業が小型衛星打ち上げ
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日本は南と東に海がひらけているので、ロケットの打ち上げには絶好の場所なのです!空中射出だと飛行機で洋上まで飛んでいけるので制約は減りますが、もちろん飛行距離が短い方がいい。だから、Virginが日本のどこかを選んだのはごく自然な選択。では、なぜ大分か・・・
鈴木さんが指摘されているように、Virgin Orbitの発射母機"Cosmic Girl"はB747-400で、滑走路は最低2500m、ペイロードが大きい時は3000m必要。幹線空港はだいたい3000mあるのですが(福岡だけ2800mらしい)混んでいますし、地方空港だと大型機を飛ばす需要が少ないので滑走路は短めのことが多い。
谷村さんによると3000mの滑走路のある地方空港は10(リサーチ有難うございます!):函館、青森、仙台、岡山、広島、大分、長崎、熊本、鹿児島、下地島
打ち上げは緯度が低い方が有利です。緯度より小さい軌道傾斜角の軌道(例えば静止軌道)にうちあげる場合、面チェンジが必要で余計に燃料を食うので。この点で、谷村さんのリストの後ろの方にある空港が有利ですね。
太平洋にすぐに出られることも飛行距離・時間の観点で有利にな流でしょう。この点で長崎、広島、岡山が若干の不利でしょうか。
現地で整備や組み立てなどの作業が必要なので、産業基盤があり、エンジニアを雇用しやすい場所というのもあるでしょう。
谷村さんのおっしゃる通り天候もあるでしょう。
でもこれだけじゃ絞れません。熊本や鹿児島だってええやんか、となります。あとは、誘致合戦で決まったのでしょう。駐機料とか、施設のための用地とか、漁業関係者との調整など、地元が提供できるものは色々あります。記事にもありますが,ANAがVirginの空中発射ロケット事業を日本,アジアで展開する契約を昨年6月に結んでいました.
https://newspicks.com/news/4069926?ref=user_2112738
空中発射ロケットの利点は水平に打てるところです.発射時の高度や速度の利点はあまりない.想像できるように,ペイロードの重量とサイズに制約があります.Virginによると,低軌道に500kgまで.例えば,SpaceXが打ち上げを始めたStarlink衛星2個分.
ボーイング747も改造を加えている.主翼取り付け部の強度を上げて,反対側の主翼にカウンターウェイトもあるよう.日本ではいわゆる,航空法11条但し書きで飛行か.
繰り返しの恨みつらみになりますが,日本も空中発射ロケットを開発し,世界の先端を走っていたのに残念な思い出があります.
2000年代にIHIエアロスペースが社内研究で,また,2010年度より経済産業省から助成を無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)が受けて,IHIエアロスペースに検討を委託させていました.
http://www.jspacesystems.or.jp/project_alset/
私もUSEFの委員会メンバーだったのですが,2015年にC-130を使ったロケット投下試験を行うことを目指して,その詳細設計を行い,審査(CDR)を行い,次に製作というところで,経産省に予算が切られてしまいました.
本当に残念.前例がないと前に進めないのか.これで前例ができたからと言って慌てて開発再開を言い出したら笑っちゃう.
【追記】下のようなニュースを見つけた。
https://newspicks.com/news/4786094大分空港は3000mの滑走路があり、B747でも飛べるのが強みだな。Virgin Orbitは衛星打ち上げ機だが、有人弾道飛行するVirgin Galacticは北海道に来て欲しいなぁ…。