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【核心】原油相場は今、歴史的な「転換点」を迎えている

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    原油ありき、になってしまった国はたくさんあります。国家財政の歳入の6割が石油関連になってしまうと、原油から入ってくる金を分配し、費やす者こそ政府であり、王である、という体制になります。サウディアラビアやクウェイトだけではなく、ナイジェリアやアンゴラ、ベネズエラもそういう国です。所得税や消費税によって成り立っている政府ではなく、ひたすら原油歳入で成り立っている国、になってしまっています。
     ロシアやマレーシアのように、歳入の4割程度を原油・天然ガスに依存する国であっても、政治と行政というのは、原油の富をいかに使うか、が相当部分を占めます。
     原油ありき、の国にあっては、原油価格は政府の存在意義に関わる問題です。原油から入る金を配分するからこそ王として認められているのであり、それが無いならいない方がいい、くらいに思われるでしょう。
     サウディアラビアやその衛星国は、原油以外にも大きな産業を持つ経済、所得税や消費税を払って国を支える国民をつくれるならつくった方が、多分よかったのでしょう。そうしないと普通の国民国家ではありません。今あるのは、原油の金を受け取るだけの諸部族の集団です。そのため、ドバイの発展が注目されました。しかし、あれもサウディアラビアが石油の金でドバイの不動産を買って高騰させる、というだけの仕組みで、サウディアラビアに金が無ければ破綻は避けられないでしょう。
     原油価格の下落の直接の原因は、間違いなくサウディアラビアによる減産です。原油価格を下げることでライバルである他の産油国を潰し、世界の原油市場のシェアを握る、という野望によるものでしょう。しかし、計画性のある戦略とは言い難く、目論見通りにはいかないでしょう。短期的には、サウディアラビアの財政危機となり、それは王制の存在意義が問われる事態になるでしょう。


  • NewsPicks 編集委員

    新型コロナのニュースで持ちきりですが、その陰に隠れてもう1つの歴史的な転換が起こりつつあります。もしコロナの話題がなければ、経済メディアには今頃、原油関連のニュースが溢れていたでしょう。

    今が大きな転換点だと言えるのは、サウジの石油行政体制が変化しているからです。事実上、ムハンマド皇太子が国の舵取りを行い、これまで専門家が務めてきた石油相のポジションも、半年前から王家が握っています。

    ムハンマド皇太子ら王家が感情的な石油行政を始めると、もはや統制が取れなくなり、これから原油価格が乱高下する時代が訪れるかもしれません。

    ちなみに日本時間の4月2日深夜、もう1人の気まぐれ為政者であるトランプ大統領が「サウジとロシアが1000万バレル減産すると予想している」とツイートしました。

    それ以外に具体的な言及はありませんが、それでも一時的に原油価格は3ドル程度上がりました。原油マーケットは明らかに、カオスの時代を迎えています。


  • TRIP.com 名誉会長

    原油は国際政治5割、思惑3割、実需2割と言われています。トランプ大統領のロシアとの減産合意のツイートだけで3ドル上がったということからもそれが見て取れます。航空機が減便、実際の経済も落ち込みすでに原油が余っているから協調減産するだろうという考えもありますが、余っているけど売らないと立ち行かない国々は叩き売ってでもキャッシュを確保するということも知っていないと先行きを見誤ります。原油からの利益で国を回している国にとっては死活問題です。そしてほとんどの戦争は(日本も含め)資源の取り合いに端を発しています。今Z世代の方々はコロナのことを考えて心配や義憤を感じていると思いますが、今は原油相場もウォッチすることをお勧めします。これから社会で学ぶべき政治、経済、交渉、需給そして人間の欲について学ぶ格好の教材です。自分の予測と実際の値動きを比べることによって何の知識が自分に足りていないのかとてもよく分かります。私も原油から多くのことを学んでます。


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