[東京 2日 ロイター] - デンカ<4061.T>は2日、新型コロナウイルス感染者への治療効果を確認する臨床試験が始まったインフルエンザ治療薬「アビガン」に、原料となるマロン酸ジエチルを供給することを決めたと発表した。青海工場(新潟県糸魚川市)で、5月から生産を開始する予定。

デンカは、政府から国内での一貫した供給体制を構築するため国産の原料を使用したいとの要請を受け、供給を決定した。

富士フイルムホールディングス<4901.T>は3月31日、傘下の富山化学がアビガンの国内臨床第III相試験を開始したと発表していた。