[北京 2日 ロイター] - 中国の銀行間取引の規制当局は、短期の資金調達規制を緩和し、より多くの企業に債券発行手続きの簡素化を認めることを計画している。関係者3人がロイターに明らかにした。

銀行間市場は、債券販売を巡り証券取引所との競争激化に直面しているほか、政府も新型コロナウイルスによる打撃に苦しむ企業の資金調達手段拡大に動いている。

関係者によると、中国銀行間市場取引者協会(NAFMII)は、短期証券とミディアム・ターム・ノートの販売規制を緩和し、より多くの企業が12カ月未満の債券発行ができるようにする方針。

具体的には、発行体の負債残高を純資産の40%以下とする規制を廃止する。

3月1日に施行された新たな証券取引法では、満期12カ月未満の債券を取引所で販売することが認められており、この分野で銀行間市場と競合する可能性がある。

ある関係者は、「競争のためであれ、ウイルスの影響を和らげるためであれ、市場にとって悪いことではない」 と述べた。