「埋め合わせ難しい」「格差が学びの差に」「行事削減必要」 GW終了まで休校、先生たちはどうみる
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公教育においては、少ない文教予算で教育の機会均等を提供しないといけないので、トライ&エラーが求められるような状況下であっても、先生達は何もさせてもらえず、たいへん歯がゆい思いをされていることと思います。
また学びという観点においても、設備が充実し小回りが利く僕らのような民間教育ですら、オンラインレッスン一つ取っても年齢や教科の相性で悩むことばかりです。
たとえばオンラインレッスンでは、反復学習を前提とした暗記教育の場合は良質なインプットと攻略法の伝授で成立します。
考え方やアイディアを培う学びであっても、自己を見つめ、外との違いを知り、シンクロを試みることができる年齢なら対話から気づきが成立します。
しかし暗記重視の教科ではない、あるいはまだ自己に目覚めていない子供たちに向けてというのであれば、アナログ要素(子供の細かいしぐさを同じ空間で見る、リアルに設備や席が横にある等)の占める割合はそこそこ高く、オンラインではここが抜け落ちます。
The mediocre teacher tells.(凡庸な教師はただしゃべる)
The good teacher explains.(よい教師は説明する)
The superior teacher demonstrates.(すぐれた教師は自らやってみせる)
The great teacher inspires.(偉大な教師は心に火をつける)
大事なのは手段より目的。対策に追われて"心に火をつける授業"を見失わないようにしていきましょう。こういう記事が出ると『オンライン授業を』という声があがりがちですが、オンライン授業が難しいのは機器や環境、カネの問題だけではないのです。
実地であれば比較的簡単にできる一人一人の理解度確認や質問への返答、隣の友達との答えの確認など、クラス全体の学力の底上げが、オンラインだと難しいのです。
予備校や大学のオンライン授業と違い、義務教育は生きていく上で最低限の知識を身につける場ですから、安易なオンライン化は難しいでしょう。休校から1ヶ月。オンラインの授業への切り替えが学校で出来ないのは、一部パソコンやネットのない子がいるためとも言われますが、その問題を解決すれば良いだけじゃないかとも思います。
・即時自宅のパソコンとネットについて調査。
・スマホでも閲覧可能なオンライン教材の準備
・メーカーとも連携してデバイス持ってない子には貸与
・ネットない子はキャリアと連携してLTE回線で
・理想はキャリアが学習用の通信費は一時的に無償に
などの交渉や準備をこの1ヶ月でできなかったのかは疑問です。
自治体だと、千葉市や泉大津市など若い首長がリーダーシップをとった自治体では、オンライン教材を急遽全生徒が使用できるようにした対応もありましたからね。
文科省を筆頭に、教育行政は今回の危機に対して臨機応変な意思決定が出来ているとは思えず、また新たに臨時予算を引っ張ってくるような推進力も見せられていません。
コロナウイルスとの戦いが長期化する可能性もある中で、今からでも動いておかないと、危機を冒してでも学校に来させるしかないという選択をしてしまわないかと心配です。