3月大手百貨店売上高は過去最大の減少、免税売上高は「ほぼ消滅」
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これまで売上に貢献していた中国人の方々の購入には、①純粋な訪日観光客による免税購入、②在日中国人を中心とした、中国本土への転売目的のための購入、この2つがあります。
統計でとれるインバウンド物販売上は主に①の免税購入になるわけですが、今やばいのは、とてつもなく大きなマーケットを形成している②もほぼほぼ止まってしまっていることです。中国向けの国際郵便が止まってしまって何も送れなくなっているからです。
よく、日本国内消費全体に比べたら、インバウンドの消費なんて大したことないと言われたりしてるんですが、②が国内消費のなかに含まれているので、統計以上のインパクトを与えているはずです。インバウンドも、並行輸入も期待できない状況なので、越境ECだ!!となるわけですが、新規参入して売上を上げていくのは非常にハードルが高いです。こういう非常時に焦ってやっちゃう方もいらっしゃるかと思いますが、失敗すると致命的になりかねないので、しっかり勝てるのか見極めてやっていただきたいです。過去最大の減少はそうなんだろうなと思いつつ、意外に持ちこたえている印象。日本人の売上だけで7〜8割くらいになっていて、そこにインバウンド売上がほぼゼロになると、仮に売上構成比が7:3なら、60%切るくらいになるはず。ということは、日本人の売上がそこまで下がってないか、元々の売上構成比に占めるインバウンド売上がもっと低いということか
百貨店という業態がここ数年厳しくなっているなかでの、コロナ騒動による過去最大の売上減少。
インバウンドがほぼゼロになるのは容易に想像つきましたが、コロナとの戦いが長期戦となりそうな状況からすると、なんらかの判断が必要な時期が迫っているのかもしれません。
「コロナ後」の社会ではテレワーク慣れした社員によって働き方も変わっていくでしょうし、小売業界全体も再編となりそうな予感がします。
百貨店の最上階にあった大食堂で、家族そろってお昼ごはんを食べていた時代にはもう戻れないですね。。