［ロンドン ２８日 ロイター］ - 世界保健機関（ＷＨＯ）のテドロス事務局長は２８日、新型コロナウイルスの感染が、ＷＨＯアフリカ地域４７カ国のうち数十カ国に拡大し、同地域の感染者はこれまでに２６５０人、死者は４９人に上っているとツイッターで明らかにした。
事務局長は、ＷＨＯは新型コロナと戦うすべての国を支援する用意があると表明。医療体制がより脆弱な国は、初期段階のうちに感染拡大を食い止めるため、積極的に行動する必要があるとした。
新型コロナ、ＷＨＯアフリカ地域の感染者2650人・死者49人
Reuters
2020/03/30
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コメント
注目のコメント
アフリカでの感染爆発は世界の死亡数を一気にかさ上げするだろう。ここに支援できる国はもはや中国しかないという、なんとも皮肉な展開。それでも中国に目一杯支援してほしい。
別のニュースとほぼ同じコメントになりますが。
アフリカは国民の大半が若年者である開発途上国が多いですが，新型コロナウイルス対策としてどのような規制をかけるべきかは，先進諸国とは違った形で難しい問題を抱えています。
直近の国連の人口統計（UN, World Population Prospects: The 2019 Revision）によれば，2020年時点で，例えばケニアの中位年齢（国民を年齢順に並べたときに，ちょうど真ん中にいる人の年齢）は20.1歳で，65歳以上の方は2.5％くらい（40人に1人）しかいません。
ところで，今回の新型コロナウイルスの感染爆発によって，先進国の中では医療事情が厳しくなりつつあるイタリアの直近のデータを参照しても，60代未満の方の致死率（致命率）は1.0％に過ぎません。50代未満で区分して計算すると0.4％にまで低下します。
しかもこの致死率は，無症状の方の大半が分母に入っていない可能性のあるものです。
国民の大半が若年者である国では，仮に新型コロナウイルスの感染爆発が起こったとしても，命を落とす方はひょっとしたらそこまで多くないかもしれない・・。（さらにストレートに言ってしまうと，新型コロナウイルスよりも優先すべき医療・衛生面の課題だってなんぼでもある）
こう考えると，国民が若い開発途上国では，新型コロナウイルスで厳格な規制をするメリットは実はそれほど大きくなく，かえって，規制によって経済力を失ったことなどが引き金で命を落とす人のほうが多くなってしまうおそれもあります。
先進諸国ほどセーフティーネットが整備されていないので，経済活動の停止が命に直結する可能性は先進諸国よりも概して高いからです。
ただ，若い開発途上国が開き直ると，今度は，世界中の感染拡大が収束するまでに長期化するという問題が発生しますから，ここにも新型コロナウイルスの拡大感染の問題の複雑さを感じるところです。
医療的な解決策を頼りにし過ぎてもいけないのかもしれませんが，特効薬的な何かが一日も早く登場して欲しいものです。イタリア等見ている限り、医療崩壊を起こすと人口あたり死亡率が急上昇するという話だと思ってます。そして、そもそもアフリカに新型コロナに対応できる医療体制が整ってないだろうという前提でいくと、かなりまずい。
しばらくタンザニア・ウガンダはいけない気がするなあ。特に向こうにウイルスもってくリスクを考えると。
