5分で感染確認、米企業が開発 FDA緊急許可、1日5万件可能
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3/13に製薬大手Rocheの大型検査機器cobasのFDA認可が降りてました。
>米当局、欧ロシュの新型コロナ検査承認:
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56792270U0A310C2000000/
ここ一週間で小型の検査装置でMesa Biotech社、Cepheid社、Abbott社(本記事)と、立て続けにFDA認可が降りてます。
https://www.forbes.com/sites/brucejapsen/2020/03/27/us-approves-abbott-labs-five-minute-rapid-coronavirus-test/#7a6ab12e6086
大型検査装置と比較して、こうした現場でリアルタイム検査を行う小型の検査機器はPOCT(ポクト)と呼ばれます。
検査機器/試薬、人工呼吸器、治療薬等の開発によって、はやくコロナ感染が収束と解決に向かって欲しいです。Cepheid社、Mesa社の迅速検査に引き続き、FDAはコロナ検査機器に対する緊急許可を連発してますね。
その中でもこのアボット社の検査機器は、検査の短時化→検査可能数向上という点で注目が集まっているように思います。
ただ「感染しているかどうか」は5分ではなく13分かかるので、実際の現場ではオペレーションも含め20分くらいが妥当なのかもしれません。
あと素晴らしいのは検査機器のサイズでしょう。
トースターサイズならば輸送コストも限りなく少なく、必要な場所に必要に応じた数の配備がしやすいですから。
こういったテクノロジーの力が事態を少しでも好転させることを願いたいですね。
> 患者の鼻や喉から綿棒で粘液を採取し、検査機器で新型コロナウイルスに感染しているかどうかを確認する。陰性を最終確認するまでは13分かかる
>検査機器は小型のトースターサイズで約3キロと持ち運び可能。アボット社の解説を見ましたが、これは「等温核酸増幅法(Isothermal Nucleic Acid Amplification Technique)」とよばれる技術を用いているようですね。
いわゆるPCRは古典的なDNA(RNAは一旦DNAにしてから)を増幅する方法ですが、これは増幅するにあたり、DNAの二重鎖を温度を上げて分離させたあとに、増幅させ、また温度を上げて・・という作業が発生します。
このサイクルが時間がかかる要因です。
それに対し、この等温核酸増幅法は温度の上げ下げが必要なく、等温で増幅反応が進むことから、時間も短く、ベッドサイドでも簡単に使える検査キットになるようです。
アボット社以外もこの技術を使ったキットは開発しているようであり、今後この技術はますます盛んになるでしょう。
各社あるなかで、アボット社の今回の売りはやはり、「5分」というスピードと思われます。
一方、PCR法も非常にベーシックな技術であり、今後未知の病原体が問題になった際にも、特異的な配列が決まれば検出できることから、今後も使われ続けると思います。