新生銀、ドレスコード撤廃が生んだ自縄自縛と現場力の向上
コメント
注目のコメント
>19年8月、自社グループ全体でドレスコードが撤廃された際、戸惑う社員は少なくなかった。特に営業店では、顧客に不快感を与えてはいけないという考えが強いためなかなか進まず、「自縄自縛のような状態だった」(林執行役員)。
これは内部統制の世界ではよく言われる話ですが、一度導入した内部統制(ルール・規則など)は、その内部統制を取り消しても残るんですよ。
何故かと言うと、内部統制はリスクを低減するためのものですがリスクの要因は突き詰めれば人間の不完全性であり、だからこそ内部統制も人間が構築するものです(ITシステムでの統制行為も人間が作ったもの)。
その内部統制の構築思想は、『このリスクを減らさなきゃ』というのが根幹にあるので、リスク(この場合は固有リスク)が完全消滅していない限り、内部統制をなんらかの理由でやめたとしても構築思想が内部統制を担っていた人たちに残るのです。
この記事の件で言えば『顧客に不快感を与えてしまい顧客離れが起きるリスク』に対して『従業員に制服またはスーツを着させる』という内部統制(ルール)を構築して運用していたのですよね。
で、リスクは無くなっていないのにルールだけ無くしたワケなので、従業員の中にはルールが無くなっても個人的にルールを持続させるヒトが出てくるのです。
これが構築思想が残るということです。
だから内部統制の構築も廃止も、リスクの評価を適切に実施した上で必要性を検討して実施すべきなのです。大々的な意思決定をする前にまずは小さく試す、「プロトタイプ」の大事さを表す素晴らしい事例だと思いました…!
>19年8月、自社グループ全体でドレスコードが撤廃された際、戸惑う社員は少なくなかった。
そこで新生銀は翌9月、首都圏の複数店舗で「カジュアルウィーク」を実施。営業店での服装の切り替えを促しつつ、生活者の反応を確かめることを狙った。
まずは、やってみて反応をみる。
デザイン思考の基本ですが、それを大手銀行が実践してるのはカッコいい。【軽井沢でスーツを着てるのは不動産くらい】
前職時代は
髪をジェルでセットし、
スーツを纏い、
革ベルトの腕時計をつけ
ダレスバックで営業をし、
『いかにも』な野村マソでした笑
今や夏はTシャツに短パン、キーンのサンダルがユニホームです。
前職時代よりも富裕層ビジネスですが、
リゾート地での商売なのでそれもまた正装。
もちろん!清潔感は超重要ですが。