【教訓】起業家が、コロナ危機を生き残る「7つの心得」

2020/3/30
この記事は、NewsPicksのグループメディア米Quartzの特集「Why startups fail(なぜスタートアップは失敗するのか)」の一記事です。スタートアップが陥りがちな罠、そしてコロナ時代のスタートアップの生き残り方をレポートしています。

コロナ破綻を避ける方法

スタートアップはなぜ失敗するのか。
ある意味で、その理由は単純だ。「資金が尽きて、新たな調達ができないからだ」と、ハーバード大学経営大学院のトム・アイゼンマン教授は言う。
「問題は、なぜそうなったのか、だ」
だが、新型コロナウイルスは、多くのスタートアップが突然破綻しかねない環境を生み出している。なにしろ需要は急減し、世界的な不況がおそらく長期にわたり続きそうだ。
そんななか、いくつかのベンチャーキャピタル(VC)が、投資先のポートフォリオ企業に向けて、今後の経済情勢の見通しとその対処法についてアドバイスを発信している。その内容を簡単にまとめてみた。

①資金環境の悪化に備えろ

リーマンショック後の不況時も、スタートアップは資金調達に苦労した(企業価値も下がった)。調査会社ピッチブックによると、資金調達が実現したケースでも、合意がまとまるまでに通常より長い時間がかかった。