[モスクワ 27日 ロイター] - ロシア・エネルギー省高官のパベル・ソローキン氏は27日、RBCテレビで、石油輸出国機構(OPEC)による増産計画が石油価格の一段の急落を招いたとの認識を示した。

ソローキン氏は「新型コロナウイルスによって極めて大きなショックがすでに起こっていたが、OPEC加盟国の増産発表を受けた一段のショックは回避できた可能性がある」と述べた。

また、新型コロナ対策が米国や欧州、中国での石油需要を日量約1500万─2000万バレル減少させるとした。

さらに、石油価格が2─3年にわたり1バレル=25ドル水準を維持すれば「大きな問題」が起こるとしたほか、サウジアラビアが市場シェア拡大に向け石油の販売価格を割り引いているとした。