子どもたちの自己肯定感は、地域の「つながり格差」で左右される【連載最終回】
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注目のコメント
東京都に住んではいますが、都内で2番目に所得の低い地域で母子家庭で育ちました。
自分の場合はサッカーを通じて色々な地域の人と知り合うことができて、そこから世界が広がることで進学への意欲に繋がっていきました。
正直地元にそのままずっといたら自分の世界は全く広がらなかっただろうなと思います。地元からあまり出なかった友人ほどあまり進学していないイメージです。
とはいえ自分も都内在住なので、これが地方になればなるほど排他的になったりして新しいものへの出会いは減っていきますよね。特に年齢も高くなるので、カッコいいと思えるような大人に出会える確率はかなり低くなってしまうのだと思います。学習格差に関して、どうも新しい学び=大学進学ということに偏った議論な気がします。どこでもというわけではありませんが地域に残って活躍してもらうことが目的としているところもあるので大学進学が全てとは思いません。農業が盛んなのであれば農村体験などを通じて地域の人とつながりを作る機会を与えることもできます。
例えば、北海道浦幌町(高校がない)は、一度出て行った子どもたちに地域に戻って活躍してもらえるように愛着を持ってもらえるよう小中一貫でコミュニティスクールを運営したりしています。中3時に実施するまちづくりコンペでは実際に役場の方や地域の方に提案を聞く機会を設け、通った案は大人が本気で実現するので子どもたちもすごくモチベーションになっていると思います。大人の本気を子どもたちが見て学ぶという教育の仕方もあるかと思います。【「つながり格差」が生む地域の教育格差】
この事象を「教育格差」と括って良いのかは分からないが、自分自身、地域での教育系の活動をボランティアで始めてから、この「つながり格差」とでも言うべきものを目の当たりにした。周りに「頼れるお兄さんお姉さん」がいない。自分が「憧れる」と感じられた塾の大学生も、地域に行けば塾は個人経営でおじさんおばさんが講師をしている。
そんな状況だからこそ、逆に「外の師匠」となり得る出会いを生むことの価値を非常に感じている。ただ、「やってあげる」という態度ではなく、Win-Win
の関係を築くことが大切。ただ単に「その地域が好きだから」とかでも良いと思うが。