みんなで「ゆるやかにまとまる」にはプロセス重視の『未来ビジョン』作りから
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注目のコメント
「地域の未来を自分ごととして捉え、自分の日々の生活や仕事を通じて、その未来を実現していく担い手」となるためには、ビジョン作りの際のヘルシーなコンフリクトも必要。 議論を恐れたり、曖昧なまま合意してしまいがちだが、リーダーの巻き込む力と参加する地域住民のコミットメントが必須。
私の師の1人である富永一夫氏によるところの「土、陽、風、水」とはまた異なる解釈がされていると思いますが、「生態系」に捉えている所に類似点があるなと思いました。
富永氏によると「持続性のある街づくり」が実感できるのは、住民の意識へと浸透している必要があり、そこには概ね20年かかった・・という感じです。
だとすると果たして【現在】の住民が創る「ビジョン」とは何なのか?という点には非常に注意深くする必要があるように思います。
現在の価値観で、例えば20年後の未来を計る事はできないからです。
もちろん、それは本書に対して否定するものではありません。留意点として考えたいという事です。
追記:
例えば富永氏が実践した「突然できたニュータウンに、ゼロからコミュニティを創ろう」のように、「みんなが笑顔で」「お互いが助け合えるまち」などのwell-beingをテーマとしたビジョンであれば問題ない。
しかしながら具体的な課題を明確にした上で未来からのバックキャストを行ってビジョンを策定するなどは止めた方が良い。
例えばダメな例は以下のようなもの。
https://newspicks.com/news/3937197
専門的な知見が無い状態で、具体的な課題について、【現在】の我々が考える「誤った一般通念」を念頭に「ビジョン」などを形成すると、間違いなく悪化する。仮に科学者などの専門家が解決策を考えたのだとしても、そもそも「科学は未来を保証しない」。
例えば、水俣病の原因も当時の最新科学では不明であって、判明したのは20年後とかだ。
だから具体的な課題についてはビジョンを持たず、専門家の意見を参考にしながら責任を持って賛否を議論するのが重要となる。
ビジョン創りは重要だけど、テーマの選定は慎重に、という話。ビジョンとは、皆で到達したい場所の事でありそれをビジュアル化出来て皆で対話、共有、自己決定して歩み始めれば到達できる。しかし、その場所を山の頂上とした場合に登山中に他の山が美しく見えても信じた道を歩み続けないと到達出来ない。未来は必ず実現する。未来とは夢ではなくビジュアル化して生き生きとしたカラー画像にまで具体化した絵の事である。