三菱商事、ルノー株取得の可能性 日仏連合強化の一環＝関係筋

［パリ　２６日　ロイター］ - 三菱商事<8058.T>がフランス自動車大手ルノー<RENA.PA>の株式を一部取得する可能性があると、関係者２人が明らかにした。ルノー、日産自動車<7201.T>、三菱自動車工業<7211.T>の３社連合（アライアンス）強化に向けて議論されている案の一つという。

同件を先の報じた仏経済紙レゼコーによると、三菱商事はルノー株式の１０％を取得する可能性があるという。三菱商事は三菱自の株式を２０％保有している。

また三菱商事によるルノー株取得は案の一つで、リストラ計画や新たなコスト削減策も議論されている可能性があるとした。

ルノー、日産、三菱自の３社は今年５月をめどに各社が新たな中期経営計画を発表する方針。関係者の１人は５月までは何も決定されない可能性があるとした。ルノーはコメントを控えた。

コメント

注目のコメント

• 椎名 則夫

  証券アナリスト

  ・2020年03月27日

  昨日のニュースで一番消化できなかった件。三菱商事はMMCの株をルノーに渡す代わりにルノー株をもらうということでしょうか。単にルノーの第三者割当増資を引き受けるという話なのか。
  　MMCはルノー・日産が東南アジアの市場を抑える橋頭堡として大切なポジションにあると思うので、わざわざMCがルノーに出資をしなくてもMMCが軽視される可能性は低いはずだと思っていましたが、何かあるんでしょうか。MMC自体の価値を考えると、EVシフトとシェアリング対応を進めるためのアライアンスにMCが関与することの方が良さそうに思います。会社の説明を早く見たいです。
• 金山 隆一

  週刊エコノミストオンライン 編集長

  ・2020年03月27日

  三菱商事は2018年３月、三菱自動車に株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施し、出資比率を９・24％から20％に引き上げて持ち分法適用会社とした。１株７４９円で総投資額は１２００億円だったが、三菱自の3月26日の株価は322円と約6割下落している。
• 四方 藤治

  M&Aイノベーション・コンサルティング代表 博士(法学)

  ・2020年03月27日

  三菱商事と三菱自工は緊密関係者だが、フランス会社法上の株式持合規制との関係はどう評価されるのだろうか？