[北京/上海 26日 ロイター] - 中国本土の新型コロナウイルス感染者は、国内感染者が前日に続きゼロとなった。ただ、海外からの入国者の感染例が増加した。

中国国家衛生健康委員会の26日の発表によると、25日時点の新たな感染者は67人で、いずれも海外からの入国者だった。新規感染者数は、前日の47人から増加した。

中国本土での感染者は累計8万1285人となった。

死者は累計3287人。前日から6人増えた。

感染者は、上海市が最も多く18人、内モンゴル地域が12人、広東省が11人と続く。

羅照輝外務次官によると、海外からの入国者の約9割が中国のパスポート保持者で、そのうち4割が帰国した留学生だった。

同次官は会見で「留学生が帰国を強く希望するのは理解できる。ただ、現在の状況では、海外にとどまるのことで感染や経由国での足止めを回避できる」と述べた。

湖北省では、ウイルス感染の震源地となった武漢以外の封鎖が解除され、交通機関も運行を再開し、マスクを着用した人達が久しぶりに外出する様子がみられた。

武漢の封鎖は4月8日に解除される予定。

海外からの入国者の感染が拡大していることを踏まえ、当局は北京など主要都市での検疫体制を強化している。

26日付人民日報によると、政府の専門家パネルの専門家は、武漢の致死率は約5%と分析している。

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