[東京 25日 ロイター] - ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>は25日、ムーディーズから取得していた発行体および外貨建て債券の格付けを取り下げると発表した。ムーディーズがSBGの財務方針に関する懸念から2段階の格下げを行ったことに対して「基準を大きく逸脱したと思われる格付け評価は投資家に誤解を生じさせ、財務改善に取り組む発行体を大きく混乱させる」と批判している。

ムーディーズ・ジャパンは25日、ソフトバンクグループの格付けを「Ba1」から「Ba3」に2段階格下げし、さらに格下げ方向で見直すと発表していた。

SBGは23日、自社株式取得と負債削減のため、最大4.5兆円の保有資産の売却もしくは資金化を行うと発表。最大2兆円で自社株取得を行い、残りを負債の償還や社債の買い入れなどに充当するとしていた。

SBGはムーディーズの格下げについて、市場環境に関する過度に悲観的な想定や財務状況を巡る誤解や憶測に基づくとの見方を示した上で「当社からの再三の説明や市場への説明を無視し、一方的にこのような判断がなされたことは許されることではない」と指摘している。

*内容を追加しました。