米下院、FRBによる新型コロナ対策向け地方債購入を検討
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FRBは、先週決定した措置によって、MMFから地方債を買い取る銀行に対する融資ができる状況にありますので、その延長線上にあるような印象を受けるかもしれませんが、目的はかなり違います。
前者は、MMFによる地方債の換金売りを抑制することで市場の安定を維持し、それによって地方債の発行や借り換えが円滑に進むように支えるものです。これに対して後者は、FRBが地方財政を直接に支えることを想定しているようです。
今回の問題が特定の地方政府に大きな財政負担を生じさせることは確かですが、少なくとも連邦政府と共同で設置した基金のようなものを通すといった仕組みを考えないと、FRBが個別の与信に入り込み過ぎることが危惧されます。
現在議会で検討中のSBAとFRBとの協調融資スキームも含めて、FRBが文字通り政府系金融機関になってしまうリスクが高まっているように見えます。